2013年3月1日金曜日

長岡半太郎旧居跡(西片1) 

家は建て替えられているが、煉瓦塀の半分ほどは建造された状態のまま残っている。珍しい形の煉瓦を使った塀で、フランス人建築家に依頼したといわれるが、現所有者の先代からは、福山の化学工場の煉瓦と同じものだという話も伺っている。明治末から大正期の西片町の人々が積極的に斬新なものを取り入れた様子がうかがえる。


長岡半太郎(18651950)は、帝大教授で物理学者。明治36年(1903)、世界の研究者に先んじて原子核の存在を予見したとされ、昭和12年(1937)、ご近所の佐々木信綱と同時に文化勲章を受賞した。